作曲の時、何はともあれ、サビは瞬発力だ。降って来るのか、湧いてくるのかよくわからないが、とにかく得体の知れない塊がいっぺんにドロっとでてくる。
これが、間違いなくゴールや結論なんだと思うが、そのままでは人に伝わりにくい。なのでサビに向けて助走的な部分をつけたりする。
ものにもよるが、自分の場合、最初の一フレーズがしんどい。残念ながら経験はないが、つわりのような気持ち悪い状態が断続的に訪れる。
新作の火の鳥はなんの制約も設けなかったたので、かえってつらかった。結局は自分の人生とシビアに対面するしかなかったし、出す→見つめる→問う、のプロセスが痛かった。
英語で歌を書くとき、日本語のように絵筆をたくさん持っているわけではないので、より剥き出しの、生な部分が重要になってくると思う。
英語を解する人になら伝わる可能性は高くなるが、伝わる強さが必要だと考えるからだ。
それでも、どうにかこうにかワンコーラスできた。峠は越えた感じ。