渋谷区のパートナーシップ条例の流れを受けて、同性婚を合法化する議論が起きている。
ところが、身近な同世代のゲイに関していうと、あまり現実味を感じていないように思える。それは、彼らの多くが結婚よりも先に乗り越えなければいけない問題、例えば、カミングアウトのようなもので現実がストップしているからだと思う。
私は、同性婚に関しては、強く賛成の立場である。それは、現在の配偶者と別れて、イケメンと結婚するためではない。世の中の流れとして、もし、同性が好きになり、その相手と生涯を共にしたいと強く願った時にそれを許容し、支える方向に向かって欲しいと願うからだ。
子育てに参加している実感から、父親と母親の役割と言うのは確かにあると思う。私の子どもたちに対する接し方は、いわゆる父親のそれに近い。しかしながら、それを社会に規定される時、そこにある種の排他性を感じる。
あの子は、お父さんが、もしくはお母さんがいないから欠けてるところがあるのねと。
同性婚を認めると言うことは、社会全体に利益があることだ。なぜなら、もし、父親がいない、母親がいないことによってその保護者がなんらかのサポートを欲したとき、それを当たり前に支えるシステムが生まれることに繋がるからだ。つまり、多様な家族が前提となることでそれを支え合う文化があるということだ。
実際周りを見渡してみても、シングルマザーはめずらしくない。彼女たちの欲しいサポートは、行政の対応の問題だけでなく、たとえばPTAの理解だったりすりような意識の領域もある。
同性婚を認めましょうというのは、私たちの社会を多様な家族があることを当たり前にしましょうということ。次世代へ渡す幸せのバトンなのである。